1.見守り家電とは |
超単身社会に突入しました。
これからの社会は老若男女問わず、ひとり暮らしの方が多くなるということです。
それがいいかどうかは別として、ひとりで暮らした経験がある方なら、よくわかることがあります。
それは、ひとり暮らしには、常にリスクが伴うということです。
現実に自宅にいたとしても病気や災害、犯罪、事件、事故に巻き込まれる可能性はあります。
そのような災難に遭遇したとき、誰にも気づかれず、自宅で倒れこむこともあります。
同居人がいれば、すぐに対応できることであっても、ひとり暮らしでは、誰にも気づいてもらえません。
隣近所も付き合いがなければ、全く当てになりません。
最悪な場合は、そのまま亡くなってしまいます。
これこそまさに孤独死です。
ですから、単身者は、自宅で異常が発生したとき、家族や外部の機関と繋がる仕組みが必要となります。
その単身者のリスクヘッジとして最近、注目を浴びているのが、「見守り家電」です。
見守り家電とは、まさに家電を活用した見守りサービスのことです。
具体的には、冷蔵庫や電気ポット等の家電にセンサーを搭載させることで、長期間使用がない場合等に通知が届くシステムです。
つまりは家電にセンサーを搭載した安否確認のことです。
見守り家電には以下の種類があります。
1.電球
電球が長時間にわたり付いていないときや異常を察した場合にセンサーで家族のスマホに通知が送られます。
設置費用のコストも抑えられるので、高齢者の見守りに適しています。
クロネコヤマトのヤマト運輸が電球を使用した見守りサービスを行っています。
2.冷蔵庫
普通に生活していれば、冷蔵庫の開閉は行われるものですが、冷蔵庫の開閉が長時間ない場合に家族に通知が届きます。
費用は少し高くなります。
冷蔵庫のメーカーである日立やシャープ、三菱電機も見守りサービスを行っています。
3.テレビ
テレビの電源が入ったかどうかの使用状況を家族に通知します。
テレビを毎日見る方に向いています。
4.ポット
湯沸かしポットの使用状況を家族に通知します。
毎日、お茶やコーヒー等を飲む方に向いています。
象印の電気ポットなら通信機能を備えているので、1週間分の使用状況が確認できます。
費用は月々3,300円で安価です。
5.カメラ
防犯カメラは外の様子ですが、こちらの見守りカメラは部屋の中の様子をインターネットを使用して家族が見ることができるようにしています。
プライベートの問題もありますが、高齢者に適しています。
ハイスペックなものもありますので、呼び出し機能や会話可能なものや夜間撮影可能なものもあります。
費用は少しかかりますが、リアルな様子を確認したい方に向いています。
6.ロボット
家電ではありませんが、見守りロボットもあります。
会話機能もありますので、ペットを飼うのは苦手な方でも安心です。
費用は割高ですが、防犯モードもありますので、余裕のある方におすすめです。
以上です。
これらの見守り家電を利用する際には、見守り対象者の生活状況に対応した家電を選択するべきです。
また、見守り対象者のプライバシーにも配慮が必要です。
そのうえで、費用面も考慮してください。
孤独死対策として、見守り家電の果たす役割は大きいと言えます。
単身者の方は、家族や知人友人や外部機関と連携しながら、いざというときのために見守り家電を導入することをおすすめいたします。