1.孤独死対応の保険とは |
著書「孤独死防止のための終活実践ガイド」を書き終わってから、追加しておくべき項目も思い浮かびました。
その中の1つが「孤独死対応の保険」です。
孤独死予備軍と言われる方は、潜在的にたくさんいます。
その孤独死予備軍の方が、アパートや借家、マンションにたくさん住んでいるのが現状です。
孤独死することの最大のリスクは、腐敗臭です。
人は亡くなってから、時間が経過すると、遺体が溶けはじめ、腐敗臭と共に液体が染みつきます。
遺体の腐敗が、アパートや借家、マンションで発生すれば、遺族は大家さんやオーナー(家主)から原状回復義務により損害賠償請求されます。
しかし、遺族も支払い能力がなければ、結局泣く目を見るのが、大家さんやオーナーです。
そこで、オーナー向けに開発された保険商品こそが、「孤独死対応の保険」なのです。
この保険により、原状回復義務費用や遺品整理費用の負担を軽減することができます。
最大で100万円まで補償するといった保険商品もあります。
金額的には、まだ充分とは言えませんが、ありがたい商品です。
単身者の多い現代こそ、オーナーは安心して貸し出すためには、保険加入が必須であると言っても過言ではありません。
今後、孤独死が増えることが予測されるので、その備えは保険だけでなく至る所で考えていかなければなりません。