1.孤独死とゴミ出し難民とは |
高齢になると外に出歩くのも大変になります。
そのため、買い物や通院、銀行や役所へ行くこと等、自力でできなくなることが多々あります。
その中で身近なことでできなくなって困ることの一つに「ゴミ出し」があります。
自分の力でゴミを出すことが出来なくなった人を「ゴミ出し難民」といいます。
ひとり暮らしの方で、体力面だけでなく、セルフ・ネグレクトにより、ゴミを出しに行くことができなくなると、家がゴミ屋敷になってしまい、孤独死へとつながりかねません。
ですから、ゴミを出すという行為は、極めて重要なのです。
自分でゴミを出せなくなったら、誰に依頼すべきなのでしょうか?
ヘルパーに依頼しても早朝は来れないことが多いです。
行政に依頼することもありますが、行政も人手が足りませんので、各家庭に回ってゴミ出しを支援するのにも限界があります。
あとは、隣近所の自治会や町内会等が代行している地域もあります。
コミュニティとして機能している地域では、中学生や高校生がボランティアとして代行してくれるところもあります。
また、すでにゴミ屋敷となっている場合は、有償でも遺品整理業者や便利業者に依頼する方法があります。
ゴミ捨てだけでなく、片付けまで対応してくれます。
ゴミを捨てるという行為は、生活を守るだけでなく、生命を守る行為であるということを認識してもらえれば、人々がゴミ捨てに協力してくれる相互扶助の精神が芽生え、地域を守るコミュニティの機能が発揮します。
ですから、ゴミ捨てに困っている方は、声を上げることが大切です。