1.ひきこもり死やニートを抱える親が高齢となると発生する問題とは |
ひきこもりやニートが増加しています。
ひきこもりやニートは収入がないわけですから、親に養ってもらっている状況です。
いわば寄生虫です。
親が元気な状態ならば、問題は表面化しません。
しかし、その状況が長期化しているケースも増えていて、親が80代と高齢になると子を養うことができず、生活が苦しくなり、社会的にも孤立した状況となります。
そのような状況を「8050問題」といいます。
これは親が80代で、ひきこもりやニートの子が50代を想定しているわけです。
普通であれば50代の子が80代の親の面倒を見るのでしょうが、長年にわたり、子の方は支えてもらっていたため、親の面倒を見ることができません。
ひきこもりやニートの子は50代になっても世間知らずの無知であったり、病気や精神疾患を抱えている等の理由で親を支えることはできません。
そのため、親が要介護の状況になって誰にも相談することをしません。
親が病気になっても医療機関に連れて行くことも期待できません。
ましてや親が認知症になっても何も財産管理や入院等のサポートすることもできません。
そして、親が亡くなっても、何をしたらいいのかわからず、逃げ出してしまうケースもあります。
最悪な場合は、親が亡くなった後、子も共倒れとなり、亡くなってしまうことです。
つまりは、ひきこもりやニートを抱えていても孤独死状態となりうるということなのです。
そのような孤立無縁な状況から脱するためにも、行政や介護の専門家や地域包括センター等を活用することを薦めることも大切です。
ひきこもりやニートを抱える家庭は、先々のことを考えて、終活を行うことやサバイバルプランの設計を行う等の事前の対策が肝要です。