1.孤独死と貧困 |
高齢者の貧困問題がクローズアップされています。
そのきっかけとなったのが、「下流老人」(藤田孝典著)という本です。
サラリーマンで定年退職後に、離婚や介護、子の失業等の要因で思いがけず、家計が破綻してしまうケースを警告しているわけです。
もはや老後の暮らしに希望が持たなくなってしまうのではないかと危惧してしまいます。
経済状況もきびしく、人口減少社会で増税社会となれば、生活していくだけでも大変な時代です。
そんな中でも下流老人にならないためには、
1.健康寿命を延ばすこと
元気でいれば、医療や介護にお金もかかりません。
健康管理に力を入れるのは、家族のためでもあり、国家のためでもあります。
2.仕事に就く
年金だけでは心もとない場合は、仕事を探す、あるいはこれまでの経験を活かした起業をする等、職に就くことで収入を増やしていくことです。
3.ライフプランを作成する
退職金で海外旅行に行くのは、計画性に欠けています。
年齢ごとに収入と支出を計算して、貯金をなくさないようにします。
ファイナンシャルプランナーに相談するとよろしいです。
大事なことは、定年後にいきいきとした生活ができるようにしっかりと準備をしておくことです。
計画性と戦略性を持った生き方が望まれる時代です。
これから老後を迎える方にとって、考えておくべきことは、老後の生活資金がどれほど必要なのかということではないでしょうか。
一般的にいわれる老後の資金として、3,000万円は必要だといわれます。
確かにそうかもしれませんが、重要なこととして、老後の大きな支出になりそうな項目について考えておくことです。
それにより、必要な資金はそれぞれ異なってきます。
一番費用が掛かりそうなのは、終の棲家です。
老人ホームに入所を想定しているのであれば、当然3,000万円では不足します。
逆に生涯在宅で過ごすことを想定すれば、3,000万円かからないこともあり得ます。
また、これ以外にも介護費用・葬儀費用・お墓に関しても考えておくべきでしょう。
老後の生活設計では、必要に応じて、キャッシュフロー表を作成して、必要な資金を見積もっておくことをおすすめいたします。