1.孤独死とひきこもりとは |
ひきこもりが社会問題となって久しいです。
ひきこもりとなる原因は、人それぞれですが、主に、学校や職場での人間関係のトラブル、就職・転職活動の失敗等があげられます。
いずれにせよ、現代社会に順応できない人や精神的に弱かったり、障がいがある等、立ち直るきっかけをつかめないまま、ひきこもり生活となってしまいます。
ひきこもりというと、以前は、20代や30代といった若い世代の問題と受け止められていました。
しかし、ひきこもりが長期化したため、その分、年齢を重ねて、中高年になっても、ひきこもり状態が続いているケースが増えています。
ひきこもりをしているということは、当然無職であり、収入がない状態です。
そのため、そのひきこもりを支える家族が元気でいる限りは、ひきこもり生活を続けることができます。
しかしながら、その支えとなる家族も高齢化して、支え切れない状態になったとき、ひきこもりをしている人はどうなるのでしょうか?
あるいは、その支えている家族が亡くなったときに、ひきこもりをしている人はどうなるのでしょうか?
これは、想像してもらえば、お分かりになると思いますが、ひきこもりをしている人は、依存心が高く、自立心が著しく低いため、支えがなくなったときには、孤独死するケースが多いです。
高齢の親と同居していても、その親が、認知症や要介護でひきこもりを支えられなくなったときは、共倒れとなることが多いです。
親子で孤独死となるケースです。
また、ひきこもりを支えていた親が亡くなった時も悲劇です。
ひきこもりをしている人は、社会性がないので、親が亡くなった後、どうすればいいのかわからず、遺体を放置したままにすることもあります。
葬儀の方法もまったくわからないので、葬儀社の手配等することもできないからです。
そして、亡くなったことを役所に届け出ることもせず、放置したまま、不正に年金を受給していたケースもあります。
親が亡くなった後、自炊もできず、外食もままならないため、そのまま餓死して孤独死となるのです。
そのような意味では、ひきこもりの末路というのは、たいへん悲惨で残酷な結末となるといっても過言ではありません。
ですから、ひきこもりをしている人は、今からでも遅くはありません。
自分自身を守るためにも早めに手を打つ必要があります。
ひきこもっていても、何も望みや希望はありません。
勇気をもって、外へ出て、何ができるのか、何をすべきなのか、自問自答してみることから始まります。
また、カウンセラーに相談してみるのもよろしいかと思います。
孤独死は絶対に避けたいという方は、終活という方法もありますので、ぜひ、神奈川県孤独死防止センターにお問い合わせください。