1.孤独死とは |
孤独死とは、明確な定義というものはありません。
それは、「終活」と同様にマスコミが作った造語だからです。
一般的には「おひとりさま」といわれる、ひとり暮らしをしている方が在宅で亡くなることです。
類似語としては、「孤立死」、「独居死」、「無縁死」があります。
人は死ぬときは事故や災害でもない限りは基本的に一人ですから、孤独死自体が悪いわけではありません。
しかし、亡くなったことが発見されずに何日も放置されてしまうことこそが問題なのです。
2.孤独死の現状 |
核家族化が進行するのに伴い、単身世帯が年々増加傾向です。
2014年現在で単身世帯数は、1366万世帯。
そのうち4割にあたる552万世帯は65歳以上の高齢者の単身世帯となっています。
2035年には、762万世帯まで増加することが予測されています。
老若男女を問わず、ひとり暮らしをしている方は、常に孤独死というリスクを抱えています。
そのときに、すぐに見つかるのかどうかが大事なことであると言えます。
家族や友人、地域等とのつながりがあれば、孤独死したとしても早期に発見される可能性は高いですが、つながりがほとんどないような場合は、発見が遅れてしまう可能性が高くなります。
いかに他者や地域とのつながりを持つかが孤独死防止の鍵となります。
しかしながら、無縁社会ともいわれる現代では、他者や地域とのつながりを避ける傾向にあります。
その意味では、今後も孤独死が増加することが予測されます。