1.エンディングノートの種類とは |
エンディングノートは、私が知る範囲でもこれまでに約70冊以上が出版されています。
書店に行けば、今でも何冊かは残っていますが、大半は消えてなくなりました。
これは、エンディングノートの需要が減ったというよりは、無料で配布している団体の影響もあり、質のよい物だけが残るように精査されたのです。
ちなみに私の著書(終活を考えはじめた人のエンディングノート)も発売当初は書店に並んでいましたが、最近は見かけなくなりました。
ただし、決して質が悪いわけではありませんよ。
ただひとつ言えることは、エンディングノートは、全体的に内容が薄いものが大半であるということです。
本という形のほかに、冊子やバインダー形式などもあります。
冊子も書店に並ぶものから、有料・無料のものまであります。
バインダー形式は、差し替えが可能なので、書き直しもできるものです。
冊子やバインダー形式のものは、やはり内容的に薄く、物足りなさを感じるものが多いです。
エンディングノートは、大まかに分類すると、
1.行政書士や弁護士・ファイナンシャルプランナーなどの専門家
2.葬祭業者
3.出版社独自その他一般
が執筆したものに分かれます。
行政書士や弁護士・ファイナンシャルプランナーなどが執筆したものは、実務的に関係する「遺言その他」「財産整理」が詳しい傾向にあります。
ただし、葬儀の部分が手薄なものが多いです。
葬祭業者が執筆したものは、やはり「葬儀とお墓」が詳しいです。
しかし、「遺言その他」「財産整理」がやはり手薄です。
出版社独自に発行したものは、オーソドックスです。
しかし、全体的に物足りません。
このように、それぞれ専門がありますので、自分にとって、何が特に心配なのかを考えて、エンディングノートを選んでいただけるとよろしいのではないでしょうか。
2.エンディングノートの構成とは |
エンディングノートを記入するにあたって、まずはエンディングノートがどのような構成になっているのかについて、お話しておきます。
エンディングノートは、大きく分けると次のような4つの内容から構成されています。
1.今までの人生についての振り返り(自分史)
現況や思い出、家系図、自分史年表など。
2.介護や終末医療についての希望(いざというとき)
介護や成年後見制度、遺言、献体と臓器提供と尊厳死、生前贈与など。
3.財産の整理と形見分け(財産整理)
不動産、預貯金、有価証券、自動車、保険、年金、遺品整理など。
4.葬儀やお墓についての希望(自分らしい葬儀)
葬儀、お墓、法要、仏壇など。
この構成を前提に記入していきます。
もちろんすべてを記入する必要はありません。
自分が一番気になるところをご記入ください。