1.エンディングノートの役割とは |
エンディングノートの役割とは、何でしょうか。
それは、「将来発生する問題を提起し、それに対する自分の回答・希望を考え、記入し、その内容を対策として実行するもの」です。
エンディングノートを見ることにより、介護や葬儀などの問題に気付くことができます。
また、生前贈与や成年後見制度などの選択肢を知ることもできます。
自分でよく考えながら、あるいは家族とも相談しながら記入するのです。
ただし、書いただけでは、法的拘束力はありません。
そこで、記入した内容を対策として実行する必要があります。
それでは、なぜ対策が必要なのでしょうか?
それは、何もしないと思いがけず、トラブルが発生してしまうためです。
だからこそ、こうしたトラブルを回避するためにエンディングノートの記入が必要なのです。
エンディングノートを記入するということは、自分自身のためだけでなく、愛する家族のためにも必要なことなのです。
2.エンディングノートを記入するメリットとは |
エンディングノートとは、書き込み式のノートです。
エンディングノートには、自分が不安に感じていたことやあるいは、まったく考えてもいなかった内容もあります。
すべての問いに答える必要はなく、今、自分が気になる項目について、思うままに記入していただければよいのです。
エンディングノートを書くことにより、たくさんのメリットがあります。
具体的にあげてみます。
1.簡単にはじめられること。
エンディングノートがあれば、すぐに書き込むことができます。
何の予備知識も必要ありません。
また、質問に対して、いくつかの選択肢があります。
こういう選択肢もあるのだなとわかると、考え方も変わってきます。
2.家族への思いを言葉にする機会が得られる。
「自分史」の項目においては、家族との思い出を記入することにより、想いを遺すことができます。
改めて、家族のありがたさを知ることができるのではないでしょうか。
3.病気や介護、万一の時の家族への負担が減る。
認知症になったとき、介護が必要になったときやいざというときなど、家族にどうしても頼らざるを得なくなったとき、事前にその対策をとっていれば、家族への負担も減らすことができます。
特に葬儀の際に家族が慌てなくて済みます。
4.資産状況を把握できる。
「財産整理」の項目において、自分の所有する財産を記入しておけば、資産がどれくらいあるのかわかります。
また、いざというとき、家族も財産を把握しておけば、相続手続の負担を軽減することができます。
5.自分の最後を意識することで今を大切に生きることができる。
自分が亡くなった後のことがすべて決まっていれば、もう安心です。
いつでも旅立つ事ができるのという気持ちがあれば、今というときをより大切に過ごす事ができます。
つまり、これからをどう生きたいかを考える事に集中できるわけです。
このように、エンディングノートを記入するメリットがありますので、ぜひ、気軽に書き込んでみてください。
きっと、自分らしい最後を迎えるのにふさわしい選択肢が見つかるのではないでしょうか。