1.孤独死と認知症 |
ひとり暮らしの方が、認知症となった場合、生活面でも経済面でも様々な支障が生じます。
認知症だからといって、一人で家事をさせるのが危険といって安全な施設に閉じ込め、利用者本人に何もさせないことはかえって症状の悪化を進めてしまいます。
例えば、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)では、
□多少危ない
□時間がかかる
□不完全
以上でも介護職が付き添って、利用者本人にできることはやってもらいながら、食事を作ったりして、共同生活を送ります。
作業療法的な効果と社会性の維持に期待が持てるためです。
また、認知症で迷子になるからと、高齢者を家から出さないようにするのは、かえって逆効果です。
訪問介護による外出援助などで、積極的に外出機会をつくるべきです。
そして、ヘルパーの見守りのもと、通院や買い物などに積極的に出てもらい、帰り道もご自身に道を選んで帰ってもらうような支援も有効です。
慣れ親しんだ街並みの記憶を忘れないように、かつ、外出しても家に戻る道を思い出すように、ヘルパーには、見守り中心の援助をお願いしましょう。
認知症を疑い、受診することは大事ですが、規則正しい生活や日々の人間関係、家庭内の役割、居場所づくりなども重要です。